SSH公開鍵の作成と登録

 OSDNのGit/Subversion/Mercurial/Bazzarリポジトリやシェルサーバー、プロジェクトWebサーバーを利用するには、あらかじめ「SSH公開鍵管理ページ」でSSH公開鍵を登録しておく必要があります。

 SSH公開鍵は、OpenSSHに含まれる「ssh-keygen」コマンドで作成できます。Windows環境ではmsysgit(Git for Windows)に含まれるssh-keygenコマンドや、ターミナルエミュレータ「PuTTY」に含まれるSSH公開鍵作成ツール「PuTTYgen」を利用してSSH公開鍵を作成できます。

ssh-keygenコマンドでの公開鍵作成と登録

 UNIX/Linux環境でOpenSSHを利用する場合や、msysgitを利用している場合、「ssh-keygen」コマンドでSSH公開鍵を作成できます。

 ssh-keygenコマンドを実行すると鍵の保存ディレクトリを尋ねられますが、何も入力せずにEnterキーを押します。続いてパスフレーズ(パスワード)の入力が求められるので、適当なパスフレーズを入力してEnterキーを押します。確認のため、入力したパスフレーズの再入力を求められるので、同じものを再入力します。

 以上でホームディレクトリに「.ssh」というディレクトリが作成され、このディレクトリ内に作成された公開鍵が保存されます。「id_rsa.pub」というファイルが公開鍵、「id_rsa」というファイルが秘密鍵となります。

$ ssh-keygen
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/c/Users/hirom/.ssh/id_rsa): ←何も入力せずにEnterキーを押す
Created directory '/c/Users/hirom/.ssh'.
Enter passphrase (empty for no passphrase): ←パスフレーズを入力してEnterキーを押す
Enter same passphrase again:        ←再度同じパスフレーズを入力してEnterキーを押す
Your identification has been saved in /c/Users/hirom/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in /c/Users/hirom/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
57:53:fa:62:a2:78:cf:da:5f:e4:9d:e1:9d:c5:ef:2b hirom@HIROM-OPT790

 続いて作成した公開鍵(id_rsa.pub)をエディタなどで開き、その内容をコピーします。このとき、不要な改行などが入らないように注意してください。

 なお、Windows環境の場合、SSH鍵が作成される「.ssh」フォルダは不可視ディレクトリとなっており、通常エクスプローラでは見ることができません。そのため、アドレスバーに直接パスを入力してフォルダを開く必要があります。

 公開鍵をコピーしたら、「SSH公開鍵管理ページ」を開き、「新しいSSH公開鍵を追加」ボタンをクリックします。

   「SSH公開鍵の追加」ダイアログが表示されるので、コピーした公開鍵を貼り付けて「追加」ボタンをクリックします。

 「1個のSSHキーを追加しました」というポップアップが表示されます。なお、SSH鍵を登録してから実際に反映されるまでは数分がかかりますので、しばらくお待ちください。

PuTTYでの公開鍵作成と登録

 Windows環境では、ターミナルエミュレータ「PuTTY」に含まれるSSH公開鍵作成ツール「PuTTYgen」でもSSH公開鍵の作成が可能です。

 PuTTYgenを実行すると、次のようなウィンドウが表示されます。「Generate」ボタンをクリックするとSSH鍵を作成できます。

 鍵の作成時には、乱数を生成するため、ウィンドウ上でマウスポインタをランダムに動かす必要があります。プログレスバーが100%になると作成が完了します。

 鍵の作成が完了すると、公開鍵が表示されます。これを選択してコピーしておきます。

 公開鍵をコピーしたら、「SSH公開鍵管理ページ」を開き、「新しいSSH公開鍵を追加」ボタンをクリックします。

   「SSH公開鍵の追加」ダイアログが表示されるので、コピーした公開鍵を貼り付けて「追加」ボタンをクリックします。

 「1個のSSHキーを追加しました」というポップアップが表示されます。なお、SSH鍵を登録してから実際に反映されるまでは数分がかかりますので、しばらくお待ちください。

 最後に、「Save public key」や「Save private key」をクリックして公開鍵および秘密鍵を保存しておきます。公開鍵はあとで秘密鍵から生成できるので、不要であれば保存しておく必要はありません。いっぽう、秘密鍵は忘れずに保存しておきましょう。