lxcficon.jpg LXCFのコマンド一覧

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1. LXCF コマンド

No. コマンド名 用途
1 lxcf LXCFのリソース設定、リソース表示、制御、管理

LXCFコマンドは、複数のサブコマンドを持ち、LXCFのリソース設定、リソース表示、制御、および管理を行う

1.1 LXCFのバッチ処理(シェルやシェルスクリプトから実行)

# lxcf subcommand option specification-values ...

上記のように、lxcfの後にサブコマンド、オプションおよび指定値を付けて実行する。 コマンド実行が終了すると呼び出し元に復帰する。 オプション(-f , -c 10など)は必ずサブコマンドの後、指定値の前に設定しなければならない。

1.2 LXCFの会話型処理(専用シェル環境から会話式に実行)


     # lxcf
                   LXCF Facility
      GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2
      Type: 'helpcmd' for help with commands
                'exit' or '^d' to quit

    LXCF $ subcommand option specification-values ...

上記のようにlxcfコマンドを無引数で実行すると、プロンプト"LXCF $ "を表示する専用のシェル環境が起動する。この環境の中では頭にlxcfを付けなくてもサブコマンドをそのまま実行できる。複数のサブコマンドを連続して人手で入力する場合に便利である。 LXCF以外のコマンドについては、通常のbashと同様に使用できる。 サブコマンの実行が終了するとLXCF専用シェルに復帰する。いくつでも連続してサブコマンドを実行できる。

2. LXCFサブコマンド一覧

resource controls
No. サブコマンド名引数
1 cpun (LXCFNAME or UUID) CPU_NUMBER
2 cpurate (LXCFNAME or UUID) CPU_RATE
3 numa (LXCFNAME or UUID) NUMA_NUMBER
4 memlimit (LXCFNAME or UUID) MEMORY_LIMIT
5 memswlimit (LXCFNAME or UUID) MEMORY&SWAP_LIMIT
6 blkio_r (LXCFNAME or UUID) BLKIO_READ_LIMIT
7 blkio_w (LXCFNAME or UUID) BLKIO_WRITE_LIMIT
8 blkiops_r (LXCFNAME or UUID) BLKIOPS_READ_LIMIT
9 blkiops_w (LXCFNAME or UUID) BLKIOPS_WRITE_LIMIT
10 net_cls (LXCFNAME or UUID) NET_CLS_ID
11 show [ (LXCFNAME or UUID) ]
12 set [ -c CPURATE ] [ -i CPU番号 ] [ -n NUMA番号 ] [ -m MEMLIMIT ] [ -s MEMSWLIMIT ] (LXCFNAME | UUID) ...
container management
No. サブコマンド名 引数
1 sysgen [ -c jsonファイル ] [ -p パス ] コンテナ名 ...
2 clone [ -p パス ] (元コンテナ名 or UUID) 新コンテナ名 ...
3 erase (LXCFNAME or UUID) ...
4 list [ -q ] [ (コンテナ名 or UUID) ... ]
5 log [ -f ]
6 console (LXCFNAME or UUID) ...
7 autostart (LXCFNAME or UUID) ...
8 rename LXCFNAME NEW-LXCFNAME
maintenance/update
No. サブコマンド名 引数
1 update COMMAND
2 deploy FILEorDIR ...
start/stop management
No. サブコマンド名 引数
1 start (LXCFNAME or UUID) ...
2 stop (LXCFNAME or UUID) ...
3 suspend (LXCFNAME or UUID) ...
4 resume (LXCFNAME or UUID) ...
5 run (LXCFNAME or UUID) CMD
複数コンテナの操作
No. サブコマンド名 引数
1 sysgen-n [ -p path ] [ -c resource-file ] コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
2 clone-n [ -p path ] コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
3 erase-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
4 start-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
5 stop-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
6 resume-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
7 set-n [ -c CPURATE ] [ -a Num-of-CPU ] [ -i CPU-Number ] [ -n NUMA-Number ] [ -m MEMLIMIT ] [ -s MEMSWLIMIT ] name-prefix [ start-number ] end-number
8 atuostart-n [ -d ] コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
batch queue
No. サブコマンド名 引数
1 submit LXCFコマンド
2 queue cancel UUID
3 queue clear [ -h ] [ -q ] [ -l ] -a
4 queue list なし
5 queue move [ -h ] [ -q ] [ -l ] UUID
6 queue multi
snapshot & restore
No. サブコマンド名 引数
1 snapshot [ -f ] [ -p PATH ] [ -n SNAPSHOT_IMAGE ] (UUID | NAME)
2 restore [ -n NEW_NAME ] [ -p PATH ] [ -f ] [ -s ] SNAPSHOT_IMAGE
3 snapshot-pull [ -f ] [ -s ] [ -p PASSWORD ] [ -n NEW_SNAP_NAME ] SERVER_NAME:PORT SNAPSHOT_NAME
4 snapshot-list [ -p PASSWORD ] [ -i SERVERNAME:PORT ] [ SNAPSHOT_IMAGE... ]
5 snapshot-erase [ -f ] SNAPSHOT_IMAGE...
REST API
No. サブコマンド名 引数
1 api ( enable | disable )
2 api-passwd なし
export
No. サブコマンド名 引数
1 export-docker (UUID | NAME) ...
Network
No.サブコマンド名 引数
1 net-add [ -d NETDEV ] [ -n NUMBER ] [ -g GATEWAY ] [ -b BRIDGE ] CONTAINER_NAME IPADDR/MASK
2 net-del [ -n NUMBER ] CONTAINER_NAME
-b BRIDGE
3 net-gateway CONTAINER_NAME IP_ADDR
4 net-route -a [ -n NUMBER ] CONTAINER_NAME NET_ADDR GATEWAY
-d CONTAINER_NAME NET_ADDR
5 net-list [ -b ]
help
No. サブコマンド名 引数
1 helpcmd なし
2 version なし

1.3 LXCFコマンドによる自動運転

CUIのコマンドを提供し、シェルスクリプトで利用することにより、リソースの動的変更や自動運転機能を実現する。

以下は1時間おきに3台のコンテナのCPU Rateを変更するシェルスクリプトの例である。

asia-srv, eruo-srv, usa-srvの3つがコンテナ名である。

  1. #!/bin/sh
  2. while :
  3. do
  4. echo "Asia 80% , Euro 10%, USA 10%"
  5. /usr/sbin/lxcf cpurate asia-srv 80
  6. /usr/sbin/lxcf cpurate euro-srv 10
  7. /usr/sbin/lxcf cpurate usa-srv 10
  8. sleep 3600
  9. echo "Asia 10% , Euro 80%, USA 10%"
  10. /usr/sbin/lxcf cpurate asia-srv 10
  11. /usr/sbin/lxcf cpurate euro-srv 80
  12. /usr/sbin/lxcf cpurate usa-srv 10
  13. sleep 3600
  14. echo "Asia 80% , Euro 10%, USA 10%"
  15. /usr/sbin/lxcf cpurate asia-srv 80
  16. /usr/sbin/lxcf cpurate euro-srv 10
  17. /usr/sbin/lxcf cpurate usa-srv 10
  18. sleep 3600
  19. done

2. サブコマンド

cpun

cpun (コンテナ名 or UUID) cpu番号

cpuを割り当てる。

cpu0を割り当てる場合は、0 とcpu番号に指定する。
cpu0-3を割り当てる場合は、0-3 とcpu番号に指定する。
cpu3とcpu8を割り当てる場合は、3,8 と指定する。
注) 複数のcpu番号の指定には空白を含んではいけない。

cpurate

cpurate (コンテナ名 or UUID) cpu使用率

cpu使用率を指定する。

cpu使用率には0-100までの値を設定する。
複数のCPUが割り当てられている場合には、それぞれのCPUすべてで同じcpu使用率が適用される。例えば50%の指定でcpu0-1が割り当てられている場合、cpu0およびcpu1の両方のcpuを50%使える。
リミットの対象外にする場合には、設定値に - を指定する。

numa

numa (コンテナ名 or UUID) numaノード番号

使用するnumaノードを指定する。

numaノード0を割り当てる場合は、0 とnumaノード番号に指定する。
numaノード番号0-3を割り当てる場合は、0-3 とnumaノード番号に指定する。
numaノード番号1と3を割り当てる場合は、1,3 と指定する。
注) 複数のnumaノード番号の指定には空白を含んではいけない。

memlimit

memlimit (コンテナ名 or UUID) メモリ量

指定されたメモリ量まで使用できるリミット値を指定する。
メモリ量には浮動小数点数が指定でき、k, M, G, Tの単位を付加できる。

例)

# LXCF memlimit lxc-bench1 512M

memswlimit

memswlimit (コンテナ名 or UUID) メモリ+swap量

指定されたメモリ+swap量まで使用できるリミット値を指定する。
メモリ量には浮動小数点数が指定でき、k, M, G, Tの単位を付加できる。

リミットの対象外にする場合には、設定値に - を指定する。

例)

# LXCF memswlimit lxc-bench1 512M

blkio_r, blkio_w

blkio_r (コンテナ名 or UUID) デバイス IO読み込み速度制限値 blkio_w (コンテナ名 or UUID) デバイス IO書き込み速度制限値

ブロックIOの読み込みまたは書き込み速度を制限する。
デバイスには、「メジャー番号:マイナー番号」の形式で指定する。
速度制限値には、浮動小数点数で指定でき、k, M, G, Tの単位を付加できる。
リミットの対象外にする場合には、設定値に - を指定する。

別のデバイスに対して設定を複数繰り返すと、複数のデバイスに対する制限値が設定できる。

例)

# LXCF blkio_r asia-srv 8:0 10M
# LXCF blkio_r asia-srv 9:0 20M

blkiops_r, blkiops_w

blkiops_r (コンテナ名 or UUID) デバイス IO読み込み回数制限値 blkiops_w (コンテナ名 or UUID) デバイス IO書き込み回数制限値

ブロックIOの1秒間での読み込みまたは書き込み回数を制限する。
デバイスには、「メジャー番号:マイナー番号」の形式で指定する。
回数制限値には正の整数を設定する。
リミットの対象外にする場合には、設定値に - を指定する。

別のデバイスに対して設定を複数繰り返すと、複数のデバイスに対する制限値が設定できる。

net_cls

netlimit (コンテナ名 or UUID) トラフィック制御ハンドル

トラフィック制御ハンドル(16進数)を設定し、送出するネットワークパケットに帯域クラスラベルを付与する。帯域クラスは、別途 tc コマンドで設定。詳細はtcコマンドのマニュアルを参照。

show

show [ (コンテナ名 or UUID) ]

現在のリソース設定値をJSON形式で表示する。
コンテナ名が指定されていれば、対象コンテナのリソース設定値を表示する。
コンテナ名が指定されていなければ、全コンテナのリソース設定値を表示する。

例)

# show asia-srv
{"name" : "lxcf0001", 
 "cpun" : "0-15", 
 "cpurate" : "-", 
 "numa" : "0-3", 
 "memlimit" : "1.0G", 
 "memswlimit" : "-", 
 "blkio_r" : [  ], 
 "blkio_w" : [  ], 
 "blkiops_r" : [  ], 
 "blkiops_w" : [  ], 
 "net_cls" : "00000000" }

set

set [ -c CPURATE ] [ -i CPU番号 ] [ -n NUMA番号 ] [ -m MEMLIMIT ] [ -s MEMSWLIMIT ] (コンテナ名 or UUID) ...

コンテナにリソースをまとめて割り当てる。

sysgen

sysgen [ -p パス ] [ -c jsonファイル ] コンテナ名 ...

コンテナ名のlxcコンテナを生成してから起動する。

-p オプションがある場合は、パスで指定した場所にコンテナ用のファイルツリーが作られる。
-c オプションがある場合は、jsonファイルで指定されたリソースが設定される。
指定するjsonファイルはshowコマンドの表示をファイルに保存して、そのまま使える。
jsonファイル内で、“name”の値は無視される。その他のリソースについてはすべてを含む必要はない。Jsonファイルに書いてあるリソースのみが反映される。

例) asia-srvと同じリソース設定を新しく作るeuro-srvに設定する。

# lxcf show asia-srv
{"name" : " asia-srv ", 
 "cpun" : "0-15", 
 "cpurate" : "-", 
 "numa" : "0-3", 
 "memlimit" : "1.0G", 
 "memswlimit" : "-", 
 "blkio_r" : [  ], 
 "blkio_w" : [  ], 
 "blkiops_r" : [  ], 
 "blkiops_w" : [  ], 
 "net_cls" : "00000000" }

# lxcf show asia-srv > asia-srv.json
# lxcf sysgen –c asia-srv.json euro-srv

clone

clone [ -p パス ] (元コンテナ名 or UUID) 新コンテナ名 ...

元コンテナのファイル構成の情報を使い、新コンテナを生成する。

-p オプションがある場合は、パスで指定した場所にコンテナ用のファイルツリーが作られる。

erase

erase (コンテナ名 or UUID) ...

コンテナ名のコンテナを強制停止し、ドメインの定義を消して、/opt/lxcf/コンテナ名のファイルを消去する。

list

list [ -q ] [ (コンテナ名 or UUID) ... ]

登録されているlxcコンテナ名、モデルと状態を表示する。-qオプションは、queueのリストを表示する

例)

# lxcf  list
Name	Mode    	State	  Path
------------------------------------------------------
a-srv	joint    	stopped	  /opt/lxcf/a-srv
b-srv	joint    	stopped	  /opt/lxcf/b-srv
c-srv	joint    	stopped	  /opt/lxcf/c-srv
d-srv	joint    	running	  /opt/lxcf/d-srv
e-srv	joint    	running	  /opt/lxcf/e-srv
f-srv	joint    	running	  /opt/lxcf/f-srv

log

log [ -f ]

LXCFのログ(/var/log/lxcf/lxcf-messages)を表示する。 -f のオプションが指定されていると、ログの内容が増え続けると、追加されたログデータを出力する。

console

console (コンテナ名 or UUID)

コンテナのコンソールに接続します。
コンソールを終了するときは、"ctrl]"を押してください。
1つのコンソールに複数のターミナルから接続すると、表示や入力が乱れるので避けてください。

autostart

autostart [ -d ] (コンテナ名 or UUID) ...

コンテナ名のコンテナをシステムを起動したときに自動的に起動する設定を行う。

-d オプションを指定をするとautostart設定を解除する。

rename

rename コンテナ名 新コンテナ名

コンテナ名を新コンテナ名に変える。 事前に準備しておいたコンテナを、ユーザの要求する名前に変換して提供するのに便利。

update

update コマンド(rpm, yum 等)

ホストおよび全LXCFコンテナ環境でコマンドが実行される。rpm, yumコマンドを実行することによりパッケージのインストール・アップデート・削除がホストおよび全LXCFコンテナ環境に反映される。

deploy

deploy [ -d ] [ -f ] ( FILE名 | DIR名 ) ...

deployコマンドを実行しているパスと同じコンテナのパス上に、引数に指定した複数のFILEとDIRをすべて転送する。すでにコンテナ上にまったく同じ内容のファイルが存在する場合は転送しない。転送はネットワークを使用せず、高速に行われる。
deployで指定できるパスは、カレントディレクトリの下だけであり、絶対パスや'..'は使えない。

-d オプションが指定されると、指定されたファイルやディレクトリがホストと全コンテナから削除される。削除の際には(Yes/No)の確認が必要。
-f オプションが指定されると、-dで削除が指定されても(Yes/No)の確認をしない。

start

start (コンテナ名 or UUID) ...

コンテナ名のlxcコンテナを起動する。

stop

stop (コンテナ名 or UUID) ...

コンテナ名のlxcコンテナを停止する。

reboot

reboot (コンテナ名 or UUID) ... コンテナ名のlxcコンテナをリブートする。

suspend

suspend (コンテナ名 or UUID) ...

コンテナ名のコンテナを一時停止する。

resume

resume (コンテナ名 or UUID) ...

一時停止したコンテナ名のコンテナを再開する。

run

run (コンテナ名 or UUID) コマンド

コンテナ名のlxcコンテナでコマンドを実行する。

複数のコンテナを処理するコマンド

sysgen-n [ -p path ] [ -c resource-file ] コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
clone-n [ -p path ] コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
erase-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
start-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
stop-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
suspend-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
resume-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
set-n [ -c CPURATE ] [ -a Num-of-CPU] [ -i CPU-Number ] [ -n NUMA-Number ] [ -m MEMLIMIT ] [ -s MEMSWLIMIT ] コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値
autostart-n コンテナ名プレフィックス [ 数字初期値 ] 数字終了値

コンテナ名プレフィックスに数字を組み合わせたコンテナ名に対して、処理をまとめて行う。
− 数字がある場合は、数字部分は数字初期値から数時終了値まで1ずつ増加する値になる。
− 数字初期値が無い場合は1から数時終了値までの数値が使われる。
数字部分は4ケタの0で埋められた値である。(0011, 0003など)

数字の範囲は厳密である必要はなく、不足や重複はエラーとならずに処理される。
例えば、mc0003のみが存在するときに、stop-n mc 10と実行してもmc0003が停止するだけである。sysgen-n 2 4とするとmc0002, mc0004が生成されるがmc0003には影響しない。

set-nコマンドはsetコマンドと異なり、-aオプションが増えている。このオプションは割り当てるCPUの個数を指定する。

submit

submit [ -h ] [ -q ] [ -l ] LXCFコマンド

LXCFコマンドをジョブとして投入する。 使えるコマンドは以下。 sysgen, sysgen-n, clone, clone-n, set, set-n, erase, erase-n, update, deploy, restore, autostart, autostart-n

例)

# lxcf submit sysgen new-cont
submited : dbc73b32-c445-11e3-9045-00d068148bd6

sysgen new-contがジョブとしてQ-QUEUEに入る。

“queue”サブコマンドは別名として”q”をつかうことができる。

queue cancel

queue cancel UUID

UUIDのキュー上のジョブをキャンセルする。

例)

# lxcf queue cancel 5cbd8386-c446-11e3-8a9f-00d068148bd6
Canceled : 5cbd8386-c446-11e3-8a9f-00d068148bd6 sysgen-n b 10

queue clear

queue clear [ -h ] [ -q ] [ -l ] -a

キュー上のジョブをすべてクリアする。 -h, -q, -l のオプションが指定されていると、それぞれH-QUEUE, Q-QUEUE, L-QUEUEのキューが対象となる。 -aが指定されるとすべてのキューがクリアされる。 オプションが指定されてなければ、Q-QUEUEが対象となる。

queue list

queue list

キュー上のジョブを一覧表示する。

例)

# lxcf queue list
          *** H-QUEUE ***
          *** Q-QUEUE ***
f12ce8ee-c447-11e3-a39f-00d068148bd6 sysgen-n 1 10
f333abd2-c447-11e3-84f2-00d068148bd6 sysgen-n a 10
          *** L-QUEUE ***

queue move

queue move [ -h ] [ -q ] [ -l ] UUID

ジョブを指定したキューの最後に移動させる。 -h, -q, -l のオプションが指定されていると、それぞれH-QUEUE, Q-QUEUE, L-QUEUEのキューが対象となる。 オプションが指定されてなければ、Q-QUEUEが対象となる。

例)

# lxcf queue move -h f333abd2-c447-11e3-84f2-00d068148bd6 
moved to H-QUEUE : f333abd2-c447-11e3-84f2-00d068148bd6 sysgen-n a 10

queue multi

queue multi NUMBER

LXCFのsubmitされたジョブ実行の多重度を設定する。

Snapshotとrestoreコマンド

snapshot

snapshot [ -f ] [ -p PATH ] [ -n SNAPSHOT_IMAGE ] (UUID | NAME)

指定したUUIDまたはコンテナ名NAMEのコンテナのスナップショットのイメージを作成し、PATHのディレクトリの下に置く。 スナップショットをとるコンテナはrunning状態でもstop状態でもよい。

すでに同じ名前のスナップショットイメージがPATHの下にあるとエラーになる。
-f オプションが指定されると同じ名前のスナップショットイメージがPATHの下にあっても上書きされる。

-p オプションは、SNAPSHOT_IMAGEの配置されているパスを示す。パスが指定されていない場合は”/opt/lxcf_rep/”を使う。

-n オプションは、スナップショットの名前を指定する。名前を指定しない場合、スナップショットの名前は、対象コンテナのUUIDとNAME(名前)より"UUID_NAME.img"となる。

restore

restore [ -n NEW_NAME ] [ -p PATH ] [ -f ] [ -s ] SNAPSHOT_IMAGE

SNAPSHOT_IMAGEをコンテナとしてリストアする。
引数がない場合は、イメージを採取したときのUUIDとコンテナ名でリストアされる。
すでに同じ名前のコンテナが存在するときはエラーとなる。
-nオプションが指定された場合は、指定されたコンテナ名NEW_NAMEと新たに割り当てられるUUIDによってコンテナが作られ、リストアされる。
このときすでに同じ名前のコンテナがあるとエラーとなる。

-f オプションは、同じ名前のコンテナがあっても、それを削除してからイメージをリストアする。

-s オプションは、SNAPSHOT_IMAGEの作られたパッケージ環境とサーバのパッケージ環境を比較し、不足するパッケージを追加する。

-p オプションは、SNAPSHOT_IMAGEの配置されているパスを示す。パスが指定されていない場合は”/opt/lxcf_rep/”を使う。

snapshot-pull

pull [ -f ] [ -s ] [ -p PASSWORD ] [ -n NEW_SNAP_NAME ] SERVER_NAME:PORT SNAPSHOT_NAME

他のサーバ上のスナップショットイメージを取得する。
対象となるサーバは、SERVER_NAME:PORTで指定する。
対象となるスナップショット・イメージは、SNAPSHOT_NAMEで指定する。
-f オプションは、同じ名前のスナップショット・イメージを上書きする。
-s オプションは、結果の表示を抑制する。
-p オプションは、対象となるサーバでのlxcfのパスワードを指定する。パスワードがなければ指定不要である。
-n オプションは、スナップショット・イメージに新しい名前を付ける。

snapshot-list

snapshot-list [ -p PASSWORD ] [ -i SERVERNAME:PORT ][ SNAPSHOT_IMAGE ... ]

引数がない場合は、リポジトリ内のイメージの一覧を表示する。
引数にSNAPSHOT_IMAGEが指定されると、イメージ内のコンテナ名が表示される。

外部のサーバのsnapshotのリストを見る場合、-iでサーバ名:ポートを指定し、-pでサーバのパスワードを指定する。

snapshot-erase

snapshot-erase [ -f ] SNAPSHOT_IMAGE ...

SNAPSHOT_IMAGEを削除するコマンド。
-fオプションがあると削除確認メッセージが表示されない。

REST API

api

api ( enable | disable )

REST APIの有効・無効を指定する。
APIの初期設定は無効になっている。設定は再起動後も有効である。
enableを指定すると、/etc/lxcf/lxcf.confの中のipaddrとportで設定された値で有効になる。
disableを指定すると、REST APIは停止する。

api-passwd

api-passwd

REST APIを使用するときのパスワードを入力する。
初期パスワードはなく、空パスワードでREST APIが実行できる。
パスワード入力で値をいれないと空パスワードが設定される。

export コマンド

export-docker

export-docker (UUID | NAME) ...

LXCFのコンテナをdockerのコンテナとしてexportする。
separateモデルを変換したコンテナはそのまま使える。
Jointモデルを変換したコンテナは/usrをmountしなければならない。

Network

net-add

net-add [ -d NETDEV ] [ -n NUMBER ] [ -g GATEWAY ] [ -b BRIDGE ] CONTAINER_NAME IPADDR/MASK

CONTAINER_NAMEにIPADDR/MASKを割り当てる。
コンテナを停止したり、リブートするとnet-addで設定したIPADDR/MASKもネットワーク情報はすべて消えてしまうので注意。

-d オプションでNETDEVが設定されているとNICを共有して外部に接続できるようになる。同じブリッジに接続されるコンテナで共有される。
-n オプションでは、複数のVETHをコンテナに接続できる。NUMBERはVETH名の最後に付けられる。
-gオプションでは、デフォルトGATEWAYを設定する。
-bオプションでは、BRIDGEにVETHを接続する。-bが指定されないとlxcfbr0に接続される。ブリッジがない場合には新規で作られ、既存ならそれが使われる。

例)
# lxcf net-add a-srv 192.168.3.2/24
コンテナa-srvに192.168.3.2/24を追加。このアドレスはHOSTからしか接続できない。
ブリッジlxcfbr0に接続される
# lxcf net-add b-srv 192.168.3.3/24
b-srvに192.168.3.3/24に追加。ネットワークが同じなのでa-srvにも接続できる

外部に接続されているeth1(192.168.3.100/24)をc-srvに接続する。GATEWAYは、192.168.3.1 。
# lxcf net-add -d eth1 -g 192.168.3.1 c-srv 192.168.3.3/24
a-srv, b-srv, c-srvは、外部との接続が可能になる。

net-del

net-del [ -n NUMBER ] CONTAINER_NAME net-del -b BRIDGE

コンテナに追加したVETHを削除する。NUMBERを指定して作成されたVETHは-nオプションを指定して削除する。
-bオプションが指定された場合には該当するブリッジを削除する。

net-gateway

net-gateway CONTAINER_NAME IP_ADDR

コンテナにゲートウェイを設定する。

net-route

net-route -a [ -n NUMBER ] CONTAINER_NAME NET_ADDR GATEWAY net-route -d CONTAINER_NAME NET_ADDR

コンテナのルーティング情報を更新する。
-aオプションは追加、-dオプションは削除する

net-list

net-list [ -b ]

追加したネットワークの情報を表示する。
-bオプションではブリッジ情報を表示する。

helpcmd

helpcmd

LXCFのコマンド一覧を表示する。

version

version

LXCFのバージョンを表示する。

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