[JM:00132] Re: man1/manの誤訳

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Akihiro MOTOKI amoto****@gmail*****
2011年 2月 21日 (月) 23:00:08 JST


元木です。こんばんわ。

At Mon, 21 Feb 2011 19:17:10 +0900,
"IWAI, Masaharu" <iwaim****@gmail*****> wrote:
> 
> 岩井です。
> 
> 2011年2月19日12:38 長南洋一 <cyoic****@maple*****>:
> > 法助動詞というのは、訳し方が難しくて、いつも苦労します。
> > 間違っているかもしれませんが、要するに、発言内容に対する
> > 発言者の態度を表現しているのではないかと、わたしは考えています。
> 
> そのあたりは仰る通りだとは思います。
> 
> >  MANWIDTH を設定すると、その値を横幅にして man ページが
> >  表示されるはずである。指定しなかった場合は、画面の横幅一杯を
> >  使って man ページが表示されることになるだろう。
> >
> > 現行の訳の方が簡潔で、内容的にも十分でしょう (事実的に
> > 正しければですが)。
> 
> 事実については素のman(1)の環境を用意するための時間は
> 今のところ割けそうにはないので申し訳ないですが私の方では
> (少なくともすぐには)確認しないということで。

直接関係ないのですが、Debian 系で使用されている man-db の man(1) では、
MANWIDTH の説明は次のようになっています。
# JM の man-db の訳は古いですね・・・

------------------------------------------------------------
If $MANWIDTH is set, its value is used as the line length for  which  manual  pages
should  be formatted.  If it is not set, manual pages will be formatted with a line
length appropriate to the current terminal (using an  ioctl(2)  if  available,  the
value  of $COLUMNS, or falling back to 80 characters if neither is available).  Cat
pages will only be saved when the default formatting can be used, that is when  the
terminal line length is between 66 and 80 characters.
------------------------------------------------------------

MANWIDTH がセットされていない場合には、一行の横幅は
ioctl(2) で設定された値や COLUMNS が参照され、どちらも参照できない場合
80 文字になると書かれています。

今回の対象の man の man(1) と挙動が同じかは分かりませんが、
両者が同様の挙動をしていたとすると、元の man の作者 (発言者) が
"may" と書きたくなるのは少し分かるような気もします。
(それにしても "may" は少し弱い印象もありますが)

man-db の方が後発で man の方の環境変数などを追従して実装しているように
見えるので、動作は同じになっているかもしれません。

> Vine Linux的には5.2/i386では画面の幅いっぱいには使わないことを
> 確認していますが、そもそもMANWIDTH自体が効かないので、
> そこの切り分けからやっていこうかとは思っています。
> # 何が報告できそうなことがあれば報告すると思います。

同様に man-db ではなく man 由来の man(1) を使っている CentOS 5 では、
MANWIDTH は機能しました。
横幅が 100 のターミナルで、MANWIDTH=80 の環境変数を設定してみると、
横幅が 80 の manpage が表示されました。(表示したのは英語のページですが)

バージョンは man-1.6d で、Red Hat パッチがあたっているかは確認していません。

> > 原文の方が、自信のないというか、保険をかけた文章なんですね。
> 
> それは理解できます。
> 個人的には実装を確認し、保険をかけた表現をしなくて良いと判断した
> 場合でなければ、原文同様に保険をかけた表現をすべきだろうと
> 考えています。
> 一方、保険をかけた表現でなくても良いと判断できたらupstreamに
> そのことを報告して原文からなおしてしまえばいいんじゃなかろうかと。
> 
> まあ、このあたりは各訳者で揺れがあるところだろうとは思いますけどね。

私もソースを確認した訳ではありませんが、man-db との比較から見ると、
原文と同様に保険をかけた表現の方がいいかなと思います。
# ソースを見る時間があるのは週末になりそうです。

ただ、この場合、保険をかけた表現って、どんな言い回しをするとよいのか、
いい案が浮かんでいません。

それでは。
-- 
Akihiro MOTOKI <amoto****@gmail*****>




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