TATEISHI Katsuyuki
tatei****@oss*****
2011年 12月 16日 (金) 09:55:53 JST
立石です。 On Thu, 15 Dec 2011 21:46:52 +0900, 園田 雅樹 <sonod****@sei*****> wrote: > UltraMonkey-L7 の導入を検討しており、 > UltraMonkey-L7 および UltraMonkey(無印)双方で動作検証を行っております。 > 導入予定のサーバOSはSuse Linuxです。 > (SLES11SP1 x86_64 2.6.32.27-0.2-default) > > L7に関しては、インストール用のソースファイルおよび、インストールマニュア > ルが充実しており、導入することができましたが、 > 無印に関しては、RHEL用のRPMしか提供されておらず、導入に難儀しております。 > UltraMonkey無印に関しまして、Suse系での導入実績等ご存知ないでしょうか。 SLES は使ったことがなくて、ほとんど勘が働かないのですが、参考まで・・・ UltraMonkeyは実際のところ 1. LVS 2. ldirectord 3. Pacemaker から構成されています。また、冗長構成を取らないのであれば1, 2 だけでロードバランサとして動かすことも可能です。 1. LVS これは kernel 内の ip_vs モジュールとユーザランドの ipvsadm があれば使えます。 * kernel の ip_vs モジュール * ivsadm コマンド があれば使用可能です、それぞれ確認してインストールしてみて ください。 openSUSE であれば ipvsadm の RPM がありました。kernel のほ うは確認していませんが、ipvsadmがあるということはまず間違い なくip_vsモジュールも含まれているはずです。 2. ldirectord これは Linux-HA の一部 resource-agents に含まれています。お そらくRPMでは分離されて作成されるので、 ldirectord という名 前の PRM が存在していないか確認してみてください。 たぶん RPM があると思いますが、なければ resource-agents の ソースコードから引っ張ってくるとかするといいと思います。 openSUSE であれば、 こちらも ldirectord の RPM がありました。 以上、1, 2が UltraMonkey としてのロードバランサ部分ですので、 まずはこれらのみを構築し、ロードバランサとしての動作を確認す るのがよいと思います。 設定等についてですが、1,2 の動作はほぼ ldirectord.cf の設定で 決まります(※)。この記述については、ldirectord(8)をご覧いただ くか、ネット上の ldirectord の構築方法のどれもが参考になるは ずです(昔からそれほど大きな変更がないので)。 ※ ip_vsの挙動はkernelパラメータで設定する個所がありますが、 そちらはkernelのドキュメント Documentation/networking/ipvs-sysctl.txt を参照してくださ い。 ロードバランサとしての動作を確認できたら、下記の Pacemaker を導入して冗長化すれば UltraMonkey の完成です。 3. Pacmeaker これは Pacemaker + Heartbeat + etc... なのですが、詳細は http://linux-ha.sourceforge.jp/wp/ の「ダウンロード&インス トール」などからたどれば構築方法(RHEL系向けのようです が・・・)もわかると思います。 ただ、openSUSE だと Heartbeat の RPM が提供されていません。 Corosync の RPM はあるので、SUSEの作法としてはクラスタ制御 部を Heartbeat ではなく Corosync で構築する必要があるのかも しれません。 以上、参考になれば幸いです。 -- TATEISHI Katsuyuki <tatei****@oss*****>