[tomoyo-users 1012] Re: Linux Security Modules に変化の兆しが出てきました。

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Tetsuo Handa pengu****@I-lov*****
2019年 3月 5日 (火) 23:11:14 JST


 熊猫です。

Linux 5.0 がリリースされたので、対応する tarball をアップロードしました。
最新のカーネルに対応するための変更以外はありません。

  ccs-patch-1.8.5-20190305.tar.gz           MD5:44445f53d2299643329699055e995656
  akari-1.0.38-20190305.tar.gz              MD5:9999f7af036162cb6b16b8a9527ce9d7
  caitsith-patch-0.2-20190305.tar.gz        MD5:dddd0b2ebc987fb9418ea67faa12eb46

Linux 5.1 では TOMOYO 2.x が TOMOYO 2.6 になるので、 TOMOYO 2.6 向けの
マニュアルおよびツールをアップロードしました。

  tomoyo-tools-2.6.0-20190305.tar.gz        MD5:9999759f18b0ade9532120fef7b9b3a5

最も大きな変化は、 SELinux/Smack/AppArmor のいずれかと TOMOYO 2.6 とを同時に
有効にできるようになるという点です。この変更に伴い、カーネルコンパイル時に
「デフォルトで有効にするLSM」を指定する方法と、カーネル起動時に「実際に
有効にするLSM」を指定する方法が変更されます。具体的には、 security= という
カーネルコマンドラインパラメータは非推奨となり、代わりに lsm= というカーネル
コマンドラインパラメータを使うようになります。詳しくは、
https://tomoyo.osdn.jp/2.6/chapter-3.html を参照してください。

TOMOYO 2.6 におけるもう1つの改善点として、( TOMOYO 1.8 と同様に)複数の
use_group 行を各ドメインに対して指定できるようになります。言い換えると、
例外ポリシーの中で名前空間ごとに最大256個の acl_group を定義して、
ドメインポリシーの中で各ドメインに対して use_group 行でインクルードすることが
できるようになります。

TOMOYO 2.6 は syzbot によるファジングテストを受けることになりました。これは、
TOMOTO 2.6 が SELinux/Smack/AppArmor と一緒に動作することができるようになった
ことにより、 TOMOYO 向けにインスタンスを作成する必要が無くなったためです。

何か問題を見つけたらお知らせください。



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