いいじまです。 ちょっと私のほうも熱くなっていたので、改めて、つとめて冷静に。 > matsuand です。 > 謝辞というものについて、どうも認識の違いが > 埋められそうにありません。教えてください。 はい。 > > というか、そもそも「謝」辞という語を誤解されているんですかね? > > 「謝辞」に対応する英単語は thanks ではなく acknowledgement です。 > > 感謝ではなく周知・告知です。 ... > Cambridge Dictionary から引用すると、 > https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/acknowledgment > acknowledgement の意味は > something given to thank someone for what they have done: > とあります。「誰かに対して何か為してくれたことに感謝すること」です。 > 感謝ではないのですか? お礼を言うことが目的ではないですか? Acknowledgement を記載する「動機」が「感謝の気持ち」である、ということは間違いありません。しかしながら acknowledgement は。感謝して、温かい気持ちになって、それで終わり、という性格のものではありません。「誰が」「何をした」ことに対する acknowledgement なのかによって、言及されている相手が、あるいは読者が得る利益が全く異なります。これは [JM:03637] でいくつか実例を挙げた通りです。 > この場では著作者人格権は関係ないと思います。感謝する場所で、 > 人格権を侵害することにはつながらないと思います。 ... > 出典を明らかにする、というのは、それは参考文献や引用の話 > ではないですか? 訳書出版などの実務では、個別の引用注では適切に対応できない「翻訳作業全般にあたって参考にした資料」あるいは「組版に当たって使用したイラスト、フォントなどの素材」の紹介はacknowledgementの中に押し込められることがままあるように思います。 そういうクレジットをどこかに書かなければならない、ということになった場合に「ACKだから削れ」と言ってしまうと、特に後者については著作者人格権の問題が出てきます。その場合にACKを削るのであれば何か別の場所に書く必要があります。 -- 飯嶋 浩光/でるもんた・いいじま @ PC IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta Email <delmo****@denno*****>