[JM:03653] Re: 謝辞について

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IIJIMA Hiromitsu delmo****@denno*****
2022年 5月 14日 (土) 14:20:51 JST


いいじまです。
ちょっと私のほうも熱くなっていたので、改めて、つとめて冷静に。

> matsuand です。
> 謝辞というものについて、どうも認識の違いが
> 埋められそうにありません。教えてください。

はい。

> > というか、そもそも「謝」辞という語を誤解されているんですかね?
> > 「謝辞」に対応する英単語は thanks ではなく acknowledgement です。
> > 感謝ではなく周知・告知です。
...
> Cambridge Dictionary から引用すると、
> https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/acknowledgment
> acknowledgement の意味は
> something given to thank someone for what they have done:
> とあります。「誰かに対して何か為してくれたことに感謝すること」です。
> 感謝ではないのですか? お礼を言うことが目的ではないですか?

Acknowledgement を記載する「動機」が「感謝の気持ち」である、ということは間違いありません。しかしながら acknowledgement は。感謝して、温かい気持ちになって、それで終わり、という性格のものではありません。「誰が」「何をした」ことに対する acknowledgement なのかによって、言及されている相手が、あるいは読者が得る利益が全く異なります。これは [JM:03637] でいくつか実例を挙げた通りです。

> この場では著作者人格権は関係ないと思います。感謝する場所で、
> 人格権を侵害することにはつながらないと思います。
...
> 出典を明らかにする、というのは、それは参考文献や引用の話
> ではないですか?

訳書出版などの実務では、個別の引用注では適切に対応できない「翻訳作業全般にあたって参考にした資料」あるいは「組版に当たって使用したイラスト、フォントなどの素材」の紹介はacknowledgementの中に押し込められることがままあるように思います。

そういうクレジットをどこかに書かなければならない、ということになった場合に「ACKだから削れ」と言ってしまうと、特に後者については著作者人格権の問題が出てきます。その場合にACKを削るのであれば何か別の場所に書く必要があります。

-- 
飯嶋 浩光/でるもんた・いいじま @ PC 
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta
Email <delmo****@denno*****>



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