長南洋一
cyoic****@maple*****
2013年 3月 27日 (水) 20:20:37 JST
長南です。 元木さんのメールより [JM:00846] > > ・po4a 移行後の man の校正手順がはっきりしていませんが、当面は > ja.po を直接翻訳する形かなと思っています。 > ・予約は Wiki でしましょうか。 すみません。わたしには、何をどうすればよいのか、すでにわからなくなって います。正直なところ、上の引用でおっしゃっていることもよくわかりません。 「校正」と「直接翻訳する」とは、どういう関係にあるのですか。 翻訳のチェックは「していただく」ものですし、できるだけ多くの人に参加 してもらいたいものです。ですから、チェックする人にとってできるだけ負担の ないようにしなければならないと思います (考えてみれば、それは訳す人に とっても同じですけれど)。 くどいのは承知で、そのために必要だと思う条件をを書き出します。 ・ 何のどこを変更したのか、チェックする人にわかりやすい形で提供する 必要があります。 ・ いわゆるプル型ではなく、プッシュ型でないと、なかなか見てもらえない ものです (翻訳を共同でやるときなどは、プル型が有効だと思います)。 ・ 暇を見て、じっくり見ていただくにも、原稿が手元にあった方がよいで しょう。Web 上のどこかへ見に行くのではなく。 ・ チェックしてもらう 1 件は長すぎない方がよい。つまり、チェック対象の 原稿は 1 件ごとに提出した方がよい。 ・ 当然ながら、見やすい方がよい。 ・ できたら、完成した形を見ることができた方がよい。 ・ 指示代名詞の呼応、文脈、論理の展開などがわからなければ、そもそも 翻訳することができません。それは、チェックする場合も同じことです。 変更部分だけでなく、その前後も必要です。どうせなら、全文があった 方がよいでしょう。 ・ チェックした人が問題点を指摘する方法も、できるだけ単純でわかりやすい ものであるべきです。 ・ 訳に自信のないところや重点的にチェックしてもらいたいところは、 訳者の方から言ってもらえると助かります。 ついでに言うと、 ・ 外国語なんて、根本的によくわからないものです。ですから、問題箇所を 単に直す以上に、「どうして間違えていると思うのか」とか「ほかの解釈も ある」とか「こっちのほうが自然な訳ではないか」とか、議論することが 大事だと思います。そうすれば、妥当な線がたいてい見えてきますから。 同じことを別の観点から言うと、、校正中の原稿を訂正するのは、訳した 本人が、納得して、やるべきことだと思います。 そこで、翻訳したものを投稿 (と言うか、登録) する方法として、従来の やり方のほかに、別のやり方も採用なさるのなら、後者の場合は、新しい 翻訳や旧訳の改訂をしたという宣言を ML ですることにしておくとよいと 思います。 その場合は (po4a を使うとして) メールに以下の 3 ファイルを付けていただく。 1) 新訳なら po ファイルの全文、改訂なら新旧の diff を取ったもの (どこを変更・増補したか、これでわかりますか)。 2) 新しい原文の全文 (roff のソース)。 3) 新しい翻訳の全文 (これも roff のソース)。 # LDP における po の採用とか、coreutils の manpage とか、大掛かりな # 変更では、このやり方に無理があることもわかります。そういうのは例外で # よいのではないでしょうか。 こうして見ると、今までのやり方が、多少武骨ではあるものの、改訂位置が わかりにくいという点を除けば、上に挙げたほとんどの条件を満たしていた ことがわかります。よくできた方法だったのですね。 -- 長南洋一