固定ドライブへの導入

Archは固定ドライブに導入する時に次々とコマンドを実行する必要があり、初心者にとっては至難の業であった*1*2。ところがどっこい、UVGLは「Calamares」なるインストーラを実装しているので、簡単にHDDやSSDへの導入が可能である!

ソフトウェアの導入

Archのパッケージマネージャーの名前は「Pacman」*3。コマンドが簡素過ぎて逆に難しい…。そこでUVGLはDebian系やFedora系からの移行を見据え、Pacmanフロントエンド「aptpac」「DNFPac」を標準で搭載している。これにより使い慣れたaptコマンドで簡単にソフトウェアを導入できるのだ。まあリーダーがUbuntu経験者だし多少はね?

孤立パッケージの削除もこんな感じ。

Pacmansudo pacman -Rnsc $(pacman -Qtdq)
aptpacsudo apt autoremove
DNFPacsudo dnf autoremove

このようにaptのように直感的なコマンドで操作をできる!

でも「Yay」を使えばPacmanよりもっと短くて済むんだよなァ。

yay -Yc

これ本末転倒ですやん。

そして、GUIのパッケージマネージャ「Pamac AUR」によりほんの数クリックでソフトウェアの追加ができる。ソフトウェアを導入するのにわざわざ鍵盤を操作する必要なんてないのだ。

日本語環境

ほぼ完全。2022.05.18.a版より日本語版の配布を開始(ISOは現存しない)。「LibreOffice」の日本語パッケージと日本語入力システム「Anthy Unicode」の「Fcitx5」版(かつてはGNOMEのみIBus版だったが、現在はFcitx5。またUnityのみFcitx4)を同梱。22.07.12版よりライブ環境での日本語表示に対応。また鍵盤配列が「OADG109A」に限定される問題があったが、23.06にて解消。

デスクトップの種類

LXQtXfcePlasmai3-wm(正確にはウインドウマネージャー)、CinnamonGNOMEMATEUnityを利用可能。各々のパソコンのスペックに適合したデスクトップ環境を選択できるようにしてある。 GNOME版以外のデスクトップはMS-Win風の外観と操作方法を採用(i3-wm版も外観はWinに類似するが、操作方法は大きく異なる)。またGNOME版とUnity版はUbuntuのような操作が可能。

リリース方式

1カ月毎に導入用メディアを配布しているが、厳密に言えばメジャーバージョンという概念がない「ローリング・リリース」を採用。あの冠着が「セミ・ローリング・リリース」(2年おきにメジャーアップデートがある)と呼称される方式なのに対し、こちらはメジャーアップデートがないという違いがある。

UVGLを導入するのは一度だけで良く、アップグレードのため新しいISOをダウンロードする必要はないのだ!

USBに焼く時は?

DD、ISOモードどちらでも。MS-Winでは「Rufus」がお勧め。ただ起動時にはUSB2.0のポートに差さないと固定ドライブへのインストールができない(Archwiki「USBインストールメディア」の「ループバックデバイスのセットアップに失敗する: No such file or directory」節も参照])。

ライセンス

GNU一般公衆利用許諾書 第3版に基づき配布を行なっている(日本語訳はこちら)。自己責任で使用して下さいな。上流やArchWikiを調べても判らない事があればNJBが全力全開でサポートをしよう。


  1. *1最近では「archinstall」によって簡略化がなされたらしい
  2. *2実はリーダーも初心者なのだが、「自分がパソコンに向かって命令を出している感覚が堪らない」との理由で手を出してしまったのだ
  3. *3某ナムコに怒られないの?というかこれマンジャロのCalamaresのスライドでネタにしてたじゃろ