TERASOLUNA Framework

返信ありがとうございます。

DataSetのカラムの型がSystem.Stringであれば、
NullValueプロパティを「Null」もしくは「Empty」に設定でき、IsValid=Falseの状態になりました。

しかし、System.String以外の型(System.Datetime,System.Decimal等)のカラムの場合、
NullValueプロパティは「Throw exception」以外に変更ができません。

実案件でカラムがSystem.String以外の型で、DbNull値を扱う場合は、
TERASONULAの入力検証機能以外の検証方法で検証を実施しているのでしょうか？
(ex.System.Decimal型のカラムの入力必須チェック)

EntLibのValidateメソッドの拡張でも対応は難しいかと思います。

TERASOLUNAではValueObjectとしてDataSetを使うことを想定しているため、
標準の入力値検証のかけ方がDataRow単位となっています。
これはEntLibの仕様に引きずられているものではありません。

どうしてもカラム単位で検証を行いたい場合は、
VabValidator.ValidateDataSetメソッドの引数にIConfigurationSourceが渡ってきているので、
ここから設定ファイルの情報を取得し、
検証ルールの生成とカラム単位の検証を独自に実装することになるかと思います。

これはEntLibのValidationFactory相当のものから作り直すようなイメージです。
ValidationFactoryではIConfigurationSourceを元に各検証ルールを生成しているので、
実現はできると思います。


ただし、ここまでやることが大変なので、TERASOLUNA Client Framework for .NETを使って
Windowsフォームアプリケーションを開発する場合、
画面とバインドするDataSetのカラムの型は、すべてString型とすることが多くあります。
画面のTextBoxやGridViewなどとDataSetをバインドさせる場合、
入力されるのは文字列なので、これで特に問題は起こりません。

ビジネスロジックでのデータアクセスの関係などで、どうしてもDateTime型やDecimal型が必要な場合、
まずは画面から入力された日付や数値を一時的にString型で受けて、VabValidatorで検証をかけます。
その後、EventControllerのPreProcessedイベントでデータをString型からDateTime型などに詰め替えて、
ビジネスロジック以降に渡すことで対処できます。

または、先日回答しました通り、
EventControllerのCustomValidatingイベントで、入力チェックを実装することで対処します。


DBNullをどう扱うか？という点については、開発中にかなり考えました。
しかし、なかなか良い案は見つかりませんでした。
基本的には画面とのデータバインドは、すべてString型で受ける。
その他のデータ型で扱いたい場合は、入力値検証後、EventControllerのイベントで変換する。
というような指針で開発することが多いです。

美しくないと言えばその通りかもしれませんが、
現在のところ、このような方法でも十分対処できています。