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SIGMABLADE+SigmaSystemCenterによる障害自動復旧システムの構築

運用ポリシーの設定

ここまでくれば、残りの設定はあと少しです。この段階でグループの詳細情報画面でホストの「アクション」メニューから「マシンの置換」を選択することで、手動でのサーバ切り替えは行える状態になっています。あとはマスタマシンに障害が発生した際にマシンの置換が自動的に実行されるようにすれば、自動復旧システムが構築できるわけです。イベント発生時に自動的にアクションを実行させるには、ポリシーを作成してグループに適用します。

ポリシーの作成および編集は、「管理」ビューで行います。タイトルバーの「管理」をクリックして「管理」ビューに移動し、ツリービューの「ポリシー」をクリックします。この画面の「ポリシー一覧」には標準添付のポリシーが3つ登録されています。ポリシーを一から作るとかなり手間がかかるので、既存のポリシーを複製して必要な部分だけを変更するほうが現実的です。3つのうち2つは仮想マシン向けのポリシーなので、ここでは「標準ポリシー」をベースにします。そのためには、「設定」メニューの「標準ポリシー複製」をクリックします。確認メッセージが表示されるので「OK」ボタンをクリックしてください。複製したポリシーは「標準ポリシー2」という名前で「ポリシー一覧」に追加されます。

複製したポリシーを編集します。「標準ポリシー2」の「プロパティ」アイコンをクリックし、「ポリシープロパティ設定」画面を開きます。まずは「全般」タブで適切なポリシー名を設定してください。ここでは「サーバ障害時自動復旧」としました。

続けて「監視イベント」タブに移動します。この画面にはコンピュータで発生する主なイベントがリストアップされています。自動復旧を行わせる場合、基本的な考え方としては回復不可能なハードウェア障害のイベントに対し、マシン置換のアクションを割り当てるようにします。ここでは例として「マシンアクセス不可能障害」を編集することにしましょう。これは管理サーバから管理対象がネットワーク経由でアクセスできなくなった際に発生するイベントです。

「マシンアクセス不可能障害」の「編集」アイコンをクリックすると、この画面になります。「イベントに対する対する復旧処理」にはあらかじめ、通報とステータス変更の2つのアクションが割り当てされています。そこで3つ目のアクションとしてドロップダウンリストから「マシン操作/ マシン置換」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。なお、アクションの左にあるチェックボックスは、アクションの順番を入れ替える際に移動させるアクションを指定するためのものです。

ポリシーを編集したら、それを運用グループに割り当てます。タイトルバーの「運用」をクリックして「運用ビュー」に移動し、対象グループの「グループプロパティ設定」画面を開きます(ツリービューで対象グループを選択した状態で、「設定」メニューの「プロパティ」をクリック)。「グループプロパティ設定」画面の「全般」タブで「ポリシー名」のドロップダウンリストから作成したポリシー(サーバ障害時自動復旧)を選択して、「OK」ボタンをクリックします。

グループごとにポリシーの割り当てを行えば、すべての設定は完了です。


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