PowerEdgeには、ファームウェアのアップデート用にLinuxのツールとyumリポジトリが用意されています。コミュニティベースですが、Linuxシステムにこのリポジトリを登録することで、一般アプリケーションのインストールと同じように、yumコマンドからファームウェアのアップデートが行えます。
ただし、本体以外の関連製品すべてが登録されているわけではないので、利用の際には、平行してデルのWebサイトでアップデート情報を確認しておくのが無難です。
リポジトリの登録用にスクリプトが用意されているので、それを実行します。
# wget -q -O - http://linux.dell.com/repo/software/bootstrap.cgi | bash # wget -q -O - http://linux.dell.com/repo/firmware/bootstrap.cgi | bash1行で記述してしまっていますが、それぞれbootstrap.cgiをダウンロードし、実行しているだけです。softwareディレクトリにはLinux用のツール、firmwareにはファームウェアの情報が登録されています。
はじめにLinux上で動くアップデートツールをインストールします。
# yum -y install firmware-addon-dell
アップデート用ツールを使って、最新ファームウェアが存在するか確認します。
# yum -y install $(bootstrap_firmware -b) # update_firmware「bootstrap_firmware -b」のコマンドでファームウェアのパッケージ名を取得できます。それをyumコマンドに渡して、最新のファームウェアのパッケージをインストールしています。最後にupdate_firmwareコマンドで実際にファームウェアをアップグレードします。