[Faif-translation] 第12 章 査読

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Yoshiaki Hayami hayam****@nifty*****
2003年 5月 21日 (水) 15:34:37 JST


速水です。

Konkiti様、ありがとうございました。
生硬な訳文がずいぶん柔らかくなったようです。

私は、頂戴したコメントはできればすべて反映させたいと思っているので、
指摘いただいた部分はすべて改訂いたしました。
https://sourceforge.jp/projects/faif/document/faif_12.html/ja/3/faif_12.html

> まず状況として、前の車に研究所からきた道順を知っているプログラマ、
> 後の車にストールマンと筆者の車 2 台で走っていて、後の車はストールマンが
> 運転しているということでいいんですよね。

恥ずかしながら、運転手も同じ車に乗っているものだと思っていました。
"in front of us"がしつこいのは、そのせいであったのか。
そう捉えなおすと、訳文がずいぶん意味が通じますね。


> 私たち二人はパイアの街の近くを目指していた。あるプログラマとその妻たちと
> 夕食を共にしようと、約 1 時間後ぐらいに落ち合う予定だった。

"in about an hour or so."
"in"は「後」ですね。ごもっともでした。

> 巨大な商業的サナダムシの消化管を飲み込まれて行く、鋼鉄でコーティング
> された一片の食物になったように感じずにはいられない。脇道が無いことが、
> その感情をさらに悪化させる。

"commercial tapeworm"
「商業サナダムシ」の訳語は、実はコメントを求めたいところでした。
「金食い」では燃費が悪いみたいだし、…とりあえず、「拝金」と仮置きしておきま
す。


> それから左手に夕陽が沈んでいくのを見ながら、私は車の室内装飾品に紛れ
> 込もうと精一杯努力した。
>
> ※ストールマンを刺激しないようじっとしてたということじゃないかと思います。
>   訳文だけではよくわからないので、訳注を付けてもいいかもしれません。

私としては、読者の読み方を尊重すべく、原文に何も加えないのが最良だと考えてい
たので、訳注については後の検討とさせてください。


> あと、スティーブン・レヴィはスティーブン・レビーの方が一般的な気がします。

Googleによると、10倍近くヒット数が違いますね。
ご指摘のとおり修正しました。

話のついでですが、カタカナ表記については、どの場合に「ヴ」を認めるのか否か。
固有名詞については、英語のつづりのまま残しておくのか否か。
…等々、今後徐々に形成されていく訳語統一に当たってのガイドライン次第で
変更されうる場所だと思います。


> > *102 See Steven Levy, Hackers (Penguin USA [paperback], 1984): 40.
>
> *102 スティーブン・レビー著 ハッカーズ (工学社 ; ISBN: 487593100X ;
1987/02):

訳書の指摘、ありがとうございます。
訳書がある本については、原書に併記するのがよいと思いますので、
その旨書き加えました。


> ※ 頭の 102 と後の 40 って何でしょう?

102は、脚注が、序章からの通し番号で、102番目。
40は、その本の40ページ、だと思います。


> あと、「ぼくたち」と「私たち」が混在しているところがちょっと気になりまし
た。

ご指摘のとおりでした。
原著者者の記述については、「私」。発言部分については、「ぼく」で統一しまし
た。


以上、ずいぶん細かく見ていただいて助かりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

速水善朗




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