[Faif-translation] 序文第1文について

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Hiroshi Miura miura****@da-ch*****
2003年 7月 24日 (木) 13:25:35 JST


FAIF翻訳プロジェクトの三浦です。

At Mon, 21 Jul 2003 13:41:04 +0900,
yundi wrote:
> 
> はじめまして。
 
> 雲迪と申します。
> 和訳プロジェクトに興味を持ちドラフトを読みました。

査読に協力いただき、ありがとうございます。
沢山の意見を頂戴することで、不明点が明らかになったり、
議論が盛り上がります。今後とも、よろしくお願いします。

さて、頂戴したコメントについて、当方の意見を示します。
ぜひ、ご意見をお願いします。


よく知られているように、リチャードストールマンは、
Free Softwareの旗手として、活動して来ました。

彼のよく言うスローガンは、
"free as in speech, not as in beer"
です。

もっといえば、
"not free as in Zero-Cost or Free-Beer, but Free as in Freedom or Free-speech"
ということです。

ちなみに、Linux創始者のLinus Torvaldsは、1999年の有名な某イベントで、
それに対して、
"I'm interested in free beer. One group sees free software as a menans to an end;
the other sees freedom as the end in itself."
と述べているところが、面白いところです。

本書のタイトルは、まさにそこから来ているとおもっています。
see->  http://www.gnu.org/philosophy/free-sw.html

したがって、

> 題名"Free as in Freedom" (=自由の中にいる如く自由(でいる))

というのは、つまり、「(無料じゃないんだ)自由と言う意味でFreeなんだ」ということ
でしょう。

そして、彼自身のGNU toolsなどのFree Software Foundationでの活動、 Emacsの開発など
彼の業績は、まさに、Free(-dom) Softwareを地でいくものでしたし、いまでもそうです。

また、本書は、Sam Willams と、Free Documentation のポリシーに賛同する、まさに
われわれの同志による成果ですから、The work of RMSを本書とするのは、不適切かなぁと
思います。いかがでしょうか?

よろしくお願いします。

> コメントは以下の通りです。
> 
> (preface 序文)
> 
> 原:The work of Richard M. Stallman literally speaks for itself.
> 訳:「リチャード・M・ストールマンの業績がはっきりと物語っている
>    ことだが」
> 
> ここで、"The work"を「業績」と訳していますが、むしろ"The work"は
> 「本書」(Free as in Freedom)を指していると解釈するのが適切だと
> 思われるので、別の訳語を当てるべきではないでしょうか?
> 
> また、"for itself"とは、"Deciding for myself"(=自分が決める)
> のように「それ自身が〜(する)」の意味ではないでしょうか?
> 
> つまり、この文は「リチャード・M・ストールマンの著書は、
> 題名でその内容がわかる」と解釈すべきではないでしょうか?
> 題名"Free as in Freedom" (=自由の中にいる如く自由(でいる))
> 自体が本の内容を表していると解釈できないでしょうか?
> 
> まだ最初しか読んでいないので、何とも言えませんが、
> ただもう少し考えて訳すべきだとは言えると思います。
> いかがでしょうか?

-- 
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